沖縄県知事(照屋義実・副知事対応)に決議文手交と要請(12月27日)

県と市民で、ひざを交えてPFAS問題に取り組みたいと意見交換(写真撮影は、桃原淳氏)
左側12/29沖縄タイムス、右側12/28琉球新報
PFAS市民連絡会は共同代表3名はじめ12名、うりずんの会からはイハ洋一(参院)、新垣クニオ(衆院)の2名参加
市民連絡会は、名護、嘉手納ピースアクション、北谷、宜野湾、那覇の各地から市民、専門家、医師、看護師、議員など
県議会与党会派とも情報共有し、県と市民の協同で、国・米軍に解決を訴える(2022年12月27日午後)。市民連絡会から12名、与党全会派の県議7名が参加。
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検査をした京大・原田先生の講演会(12/18宜野湾市民会館)

原田浩二先生によるリモート講演(パワーポイントで報告)
参加者は、185名&メディア各社
採血をした6市町村(沖縄、嘉手納、宜野湾、金武、北谷、大宜味)、宜野湾ちゅら水会の普天間第二小土壌調査、那覇空自の土壌調査めぐる問題などについて報告

「血液検査から見えてきた沖縄のPFAS汚染_講演集会」決議

 私どもPFAS市民連絡会は、今年の6~7月、沖縄6市町村7会場において、全国で初めて、PFASによるヒトの体内汚染、環境汚染に関する大規模調査を実施した。12月18日、この血液検査の分析研究責任者である原田浩二准教授(京都大学医学研究科)に、「血液検査から見えてきた沖縄のPFAS汚染」と題して講演いただき、詳細な報告を共有した。

 調査をした6市町村387人の約80%が、全国調査(環境省2021年)のPFOS平均よりも高いことが判明した。PFAS影響がないだろうと比較対照地に選んだ大宜味村と比べた結果、沖縄市、宜野湾市喜友名、北谷町において、PFOSは有意に高い。金武町ではPFOAが有意に高い。PFHxSは嘉手納町以外の5市町で有意に高く、嘉手納町でも高めであった。そして、水道水をそのまま飲用する住民は、PFOSが高い傾向にあり、平均濃度が高い沖縄市、宜野湾市喜友名、北谷町では、有意差のある違いが明らかになった。

 今回、血液検査をした387人中27人が、要措置濃度(ドイツHBM-Ⅱ)を上回っており、大宜味村を含むすべての市町村で見つかったことは、行政の不作為に対する警鐘である。

 ヒトへのPFAS毒性の影響、評価に基づいて、今年6月に、米国環境保護庁が示した、従来よりもPFOAが17,500倍、PFOSが3,500倍厳しい新勧告値や、翌月に公表された米国科学アカデミーのPFAS血中濃度20ng/mL超患者へのガイダンスなどに鑑み、水質検査、土壌調査に止まらず、公的な血液調査を行うことによって、健康影響を明らかにすることが必要だ。そのためにも予防原則に基づいた包括的PFAS規制の立法化が急がれる。

 また、普天間基地より高い位置にある宜野湾市長田に比べると、基地を挟んで低い位置にある喜友名の住民の血中濃度が明らかに高いことから、基地の土壌・地下水汚染による影響を詳しく調査する必要がある。私たちの生命の源である水の安全ために、国・県・市町村などにおいて、汚染源を特定する基地立入り調査をおこない、汚染者の責任において浄化させることは、私たちの生存権に関わることである。

 更に、北谷浄水場の水質管理と共に、下水道汚泥の追跡調査や、汚染が疑われる土壌や湧水、川や海、海産物や農産物等の調査を行い、透明性のある情報公開と住民対話により、疑念や不安の払拭に取組むこと、特に影響を受けやすいリスクのある患者、妊婦、子供たちには、健康チェックとPFASフリーの飲料水、食料等の保障、日常生活におけるPFAS曝露低減策を講じることが、優先されなければならない。

 以上、決議する。                  2022年12月18日

あて先   在日アメリカ大使、在沖アメリカ総領事 

      内閣総理大臣、厚生労働大臣、環境大臣、外務大臣、防衛大臣

      沖縄県知事

血液検査から見えてきた沖縄のPFAS汚染分析をした京都大学医学研究科原田先生 講演会

日時、場所 12月18日(日)13時~16時 宜野湾市民会館(宜野湾市野嵩1-1-2) 参加無料

   司会進行・注意事項のアナウンス(新垣千秋)

    1.開会のあいさつ(代表:伊波義安)           5分

    2.経過報告 県&国要請・FCCJ(高橋年男)        5分

    3.原田浩二氏の報告・講演(リモート)         60分

       質疑応答(会場にマイク)、特別報告(桜井国俊)  20分

    4.採血各地域などの発言(各5分)                 40 分

        沖縄・普久原、嘉手納・田仲、宜野湾・桃原、金武・仲間、北谷・村上、

       大宜味・儀保、宜野湾ちゅら水会・照屋、那覇空自・祖慶

    5.今後の取組み、決議案(代表:町田直美)        5分

    6.閉会あいさつ(代表:玉那覇淑子)           3分

マスク着用、手指消毒、間隔をあけて着席、カンパ箱

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12月18日(日)血液検査をした原田浩二氏、報告講演の案内

2022年12月16日、琉球新報「ネットワーク」
2022年12月16日「琉球新報」_米国連邦議会における国防権限法PFAS規制条項につき、日米の議員連盟プログレッシブが共同で書簡(12月1日付)を提出。横須賀米海軍基地のPFAS調査で国と市が立入り調査(12月15日)。大宜味村議会がPFAS意見書を全会一致で可決(12月15日)、国に送付。

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