横須賀米軍基地からPFAS

米海軍横須賀基地のPFOS(ピーフォス)に係る国からの説明について(2022年7月1日)|横須賀市

https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0535/nagekomi/220701-001.html

米軍横須賀基地の排水から指針超 有機フッ素化合物検出 神奈川

NHKニュース 2022年7月1日 19時41分 基地問題

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220701/k10013698511000.html

神奈川県横須賀市にあるアメリカ海軍の基地の排水から、有害性が指摘されている有機フッ素化合物が、国の示す値を超えて検出されていたことが分かりました。

原因や周辺環境への影響は今のところ分からないということで、横須賀市は国などに詳しい状況を明らかにするよう求めています。

横須賀市によりますと6月29日の夜、アメリカ側から防衛省に対し、アメリカ海軍横須賀基地の排水から、有機フッ素化合物のPFOSやPFOAが流出した可能性があると通報がありました。

防衛省が30日、職員を現地に派遣したところ、ことし5月上旬に基地の排水処理場で泡が確認され、調査した結果、排水の一部から、国が水道水などの暫定的な指針値としている1リットル当たり50ナノグラムを超える有機フッ素化合物が検出されたと、説明があったということです。

アメリカ軍の説明では原因は不明で、詳しい値も示されていないということで、防衛省が周辺の海水を採取し、分析を進めています。

厚生労働省などによりますと、PFOSやPFOAは、動物実験などで有害な影響が指摘されていて、現在は、製造や輸入が原則禁止され、使用も制限されていますが、航空機火災の際に使う消火剤などに含まれていたということです。

市はアメリカ軍や国に対し、原因の究明や周辺環境への影響の確認などを求めています。

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米国環境保護庁(EPA)の桁違いのPFAS規制

琉球新報(2022年6月18日)

PFAS市民連絡会の桜井国俊共同代表のコメント

昨日6月17日の地元二紙の報道でPFOA、PFOSについての米国環境保護庁(EPA)の新しい規制の動きについてはご承知のことと思います。詳しく知りたい方は、2022年6月15日発表のEPAの次の情報をご覧下さい。

 

https://www.epa.gov/sdwa/drinking-water-health-advisories-pfoa-and-pfos

 これで見ますと、新しい暫定勧告値はPFOAが0.004ppt、PFOSが0.02pptで、又新たにGenx Chemicals(PFOAの代替品)が10ppt、PFBA(PFOSの代替品)が2,000pptと暫定勧告値が示されています。今後の見通しとしては年内にも確定規制値の公表にまでもっていきたいとのことです。

追加情報です。

 本日6月18日の琉球新報には桁違いに厳格化された米PFAS基準について県企業局は技術的な問題(水質分析のこと)に関して不安を示していると報じています。実は私も、新しい基準に対応した分析ができるのかどうか正直疑問に思っていたところです。琉球新報の報道によれば、現在の企業局の測定機器・方法での検出限界値は1ng/Lだというのです。これでは新しい基準に到底対応できません。

 一方EPAは、6月15日に新しい暫定勧告値を発表するに際して、飲料水中のPFASの分析方法としてEPA分析法533と537.1を推奨しており、この2方法を用いることで29種類のPFASの分析ができるとしています(土壌の分析法は含まれません)。EPA推奨のこの方法は次のサイトで見ることが出来ます。

https://www.epa.gov/pfas/epa-pfas-drinking-water-laboratory-methods

更に続報です。EPA長官は、6月14日に行なった演説で次のように述べています。

While the new guidelines set acceptable risk below levels that can currently be measured, as a practical matter EPA recommends that utilities take action against the chemicals when they reach levels that can be measured — currently about four parts per trillion, a senior administration official told reporters Tuesday night.The EPA said it expects to propose national drinking water regulations for PFOA and PFOS later this year, with a final rule expected in 2023.

 直訳すれば次の通りです。

EPA長官は、火曜の夜、「新しいガイドラインは現在測定可能なレベルよりも低いところに許容可能汚染レベルを設定しており、水道事業などにおいては測定可能なレベルの汚染(それは現在、約4pptであるが)がある場合には(汚染対策のための)対処行動を採るようにEPAは推奨する」と記者達に述べた。また長官は、「EPAは、PFOAとPFOSの国家レベル飲料水規制値を本年遅くに示し、最終的な規制値は2023年に提案する積りだ」と述べた。

 上記の演説のアドレスは次の通りです。

https://www.npr.org/2022/06/15/1105222327/epa-drinking-water-chemicals-pfas-pfoa-pfos

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ぎのわん清ら水会が、県に小学校の土壌調査を要請_6月10日

https://www.otv.co.jp/okitive/news/post/00005427/index.html

普天間基地から汚染物質・PFASを高濃度で含む水が小学校の近くを通って排出されたとみられることが明らかになっています。
これを受けて、市民の有志が県に対し学校の土壌を調査するよう要請しました。

去年12月、フリージャーナリストのジョン・ミッチェルさんが入手した資料で、普天間基地の消火訓練場周辺の水から国の指針値の576倍に当たるPFASが検出され、隣接する普天間第二小学校そばの排水管を通って放出されたとみられることが明らかになっています。

PFASは子どもの成長に悪影響を及ぼすと指摘されていることから10日、保護者らが参加する宜野湾ちゅら水会が県に早急なグラウンドの土壌調査を求めました。

▽保護者具志堅美乃さん『私たちの子どもや孫、その後の子どもたちまでずっと続く問題なので気付いたわかった時点で動かないといけないと思うんですよ』

これに対し、県環境保全課の渡口輝課長は「国に土壌に関する指針値がなく法律上定められた分析方法もないため現段階では難しい」と回答しました。

これについて、ちゅら水会では2年前、普天間基地で泡流出事故が起きた際、県は土壌調査を行っているとして調査の実現を求めましたが、県は「責任のある国に要請していく」と述べるに留まりました。

▽保護者与那城千恵美さん『(調査が)出来ないって言われた時はびっくりしました。検討もしないの?』『県ができることなので、すぐにやってほしい』

▽宜野湾ちゅら水会町田直美共同代表『ちょっとショックですね(親の)葛藤、苦しみを行政は感じてほしいなと思います』

ちゅら水会では、国に早期の指針値の策定を求めると共に調査の実現にむけて県や宜野湾市に要請を続けていくことにしています。

2022年6月10日 沖縄テレビ

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