沖縄防衛局長に「基地立ち入り調査&水の安全に対する国の責任」を求めて、PFAS市民連絡会とうりずんの会が申入れ

2024年2月5日(月)、局長面談・申入れ(15名・国会議員2名)、事前集会60名!

うりずんの会(沖縄選出国会議員)から、高良鉄美・参院議員、新垣邦男・衆院議員
マイクを持つのは、PFAS市民連絡会の共同代表・伊波義安
宜野湾ちゅら水会・町田直美代表(PFAS市民連絡会の共同代表でもある)、2024/2/5、沖縄防衛局前

町田直美・共同代表から、伊藤晋哉・沖縄防衛局長に申入れ、手交
「米軍が立入りを認めない」と言うが、沖縄防衛局は「米軍が、なぜ認めないのか、その理由を誰からどのように聞いているのか」と追及する伊波義安・共同代表。手前は照屋正史・宜野湾ちゅら水会(事務局長)
普天間基地の地下を通る地下水・湧き水からPFAS汚染が高濃度で検出されていること、嘉手納基地を通る大工廻川(だくじゃくかわ)の水質汚染について、沖縄防衛局はその事実をデータとして把握しているはずだと迫る高橋年男・事務局長
「嘉手納基地の米軍が汚染実態を調査したデータを沖縄防衛局は持っている事実が明らかになっているのに、なぜ、住民にそのデータを明らかにできないのか」と抗議する桃原功・宜野湾市議会議員
「嘉手納基地が汚染源である蓋然性はない」という防衛局に対して、「蓋然性があると認めるためには、何が不足しているのですか」と回答を求める新垣千秋・北谷町議会議員
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小出裕章氏講演会「国と東電は処理汚染水を海洋放出してはならない」、PFAS市民連絡会も協力団体です。

「小出裕章氏沖縄講演会」2024年1月27日(土)おきみゅー講堂 YouTube公開。

小出裕章氏沖縄講演会アピール   2024年1月27日

 元日から、能登半島地震、羽田空港での衝突事故と立て続けに起きた災いに心が痛みます。お悔やみとお見舞いを申し上げます。

震度7を観測した石川県志賀町には志賀原発があります。震源地の珠洲市にも原発の計画があったものの、住民の粘り強い取り組みで、建設できなかったそうです。

電力会社は余震が収まらないうちに、「原発に異常はない」と発表しましたが、実際には、放射能漏れを監視するモニタリングポストの一部が測定不能、外部電源につながるトランス破損・油漏れ、使用済み核燃料プールから冷却水が流出するなど、重大な事実は公表されませんでした。トラブル情報が小出しに出されるたびに原発の危険性に背筋が凍ります。

13年前の東電フクシマ原発事故は、いまだに収束していません。強烈な放射能が残り続けています。小児甲状腺癌が多発していても原発事故と因果関係はない、その他の健康被害も「皆無」だと隠蔽されますが、先日(25日)、東電は溶け落ちたデブリの採取は「当面困難」だと発表しました。大地に海に空に、放射性物質はダダ漏れの状態です。そのうえ、「危険がある」からタンクに保管する処理汚染水を、これからも海洋投棄し続けようとしています。安全神話は崩れています。地震列島のどこにも原発を置く場所はありません。

また、羽田空港で起きた航空機どうしの衝突事故の背景に、首都圏上空の米軍「横田空域」の飛行制限があることを見逃すわけにはいきません。これを避けるように民間機は海側に迂回させられ、離着陸が混雑、羽田は非常に危険な状態になっています。

被災地救援の初動や事故対応のために、政府、特に防衛省や国交省は、資金・機材・マンパワーを集中して投入することが必要だった震災直後に、なぜ辺野古「代執行」を前倒ししてまで強行する必要があったのでしょうか? 人命をないがしろにする岸田政権、〈凡庸な悪〉の暴走に歯止めがかかりません。今こそ立ち止まり、「国策」を根本から見直す時です。

 今日の講演会の講師・小出裕章氏は、その著書で、ひとつの詩を紹介しています。

世界ぜんたいが 幸福にならないうちは 個人の幸福は あり得ない (宮沢賢治)

賢治のまなざしは、今とこれから、生きとし生けるすべての〈いのち〉に注がれています。人間の住む島がミサイルの発射基地として要塞化され、報復の標的として捨て石にされる沖縄の今は、中央メディアでは全く報道されません。止むことのない戦火、ウクライナ侵略、ガザへの殺戮戦、もってのほかです。

80年前に地獄に突き落とされた沖縄から、私たちは訴えます。〈いのち〉とは共存しえない核・原発、気候変動、生物多様性の毀損などは、幸福な未来を奪う脅威です。世界中の人々が、差別をなくし、等しく恐怖と欠乏から免れ、平和で自然豊かな地球〈水の惑星〉を、子や孫たち次世代に手渡すことができるよう、心を一つに力を合わせましょう。

 以上、参加者一同

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