沖縄県議会に410県民集会決議と陳情を提出

2022年5月2日、沖縄県議会事務局に提出(本文は以下)

「エコチル調査の趣旨を踏まえ有機フッ素化合物(PFAS)汚染地域の住民の血液検査・疫学調査」に関する陳情

【陳情の趣旨】

コロナ禍の折、県民の健康・環境保全に尽力されている県議会議員の皆様に、敬意を表します。

沖縄県では普天間基地、嘉手納基地、キャンプハンセン周辺の地下水、河川水、土壌からPFASが高濃度で検出されています。周知のようにPFASは永遠の化学物質と呼ばれ、難分解性で人体に蓄積され、発がん性、低体重出産等をはじめ様々な健康被害を発症すると識者は警告しています。普天間基地、嘉手納基地、キャンプハンセンなどPFAS汚染が高濃度で検出されている地域に住む県民は健康不安の中での生活を強いられています。

環境省は2021年3月「PFOSをエコチル調査の疫学調査対象に追加する」と発表しました。エコチル調査は「赤ん坊が母親の胎内から13歳まで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子供たちの成長・発達にどのような影響を与えるか明らかにするものです。とくに化学物質(PFOSを含む)の曝露や生活環境が子供たちの健康にどのような影響を与えるか明らかにする」のが目的のようです。沖縄県では宮古島市の子供たちが調査対象になっています。PFAS汚染が深刻な沖縄島の基地周辺の市町村が対象になっていないのは残念です。

県におかれましても子供たちの健やかな成長、県民の健康長寿を保障するために、次のことを早急に実施することを陳情します。

1 北谷浄水場からの給水を受けている7市町村、金武町、及びうるま市の住民の血液検査・疫学調査を実施することを求めます。

2 母子の血液検査・疫学調査を早急に実施することを求めます。

以上

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